2023-07-03 路傍の石 僕は価値がない路傍の石 君は横にしゃんと咲く路傍の花 君には目が行くけれど 僕は気まぐれに蹴られ離れ 普通の花でも僕にとっては 語りかけてくれる その心が美しい ある時、とっても遠くに飛ばされて 君の声が聞こえなくなってくる 不安で孤独な僕は一寸、一寸 転がっていくんだ、君を見るために 暑い日を越えて涼しくなる頃に君の隣に 立っていられるようになったんだ でももう君はうつむき、周りの人は 僕も君も眺めなくなった 酷い話だけれど僕の汚い心が 君を独り占め出来るような気がして 嬉しかったんだ また暖かい日になったら 白い粉の中から君が目を覚めてくれる そう思いながら陽を待っている