nakai_npoの日記

思いつきで語るだけです

路傍の石

僕は価値がない路傍の石

君は横にしゃんと咲く路傍の花

君には目が行くけれど

僕は気まぐれに蹴られ離れ

普通の花でも僕にとっては

語りかけてくれる

その心が美しい

ある時、とっても遠くに飛ばされて

君の声が聞こえなくなってくる

不安で孤独な僕は一寸、一寸

転がっていくんだ、君を見るために

暑い日を越えて涼しくなる頃に君の隣に

立っていられるようになったんだ

でももう君はうつむき、周りの人は

僕も君も眺めなくなった

酷い話だけれど僕の汚い心が

君を独り占め出来るような気がして

嬉しかったんだ

また暖かい日になったら

白い粉の中から君が目を覚めてくれる

そう思いながら陽を待っている