ラーニングした!
僕はよくクソみたいな物真似を投稿している
なぜ物真似をしはじめたのかというと僕が音痴だったからだ
どれくらい音痴だったかというと僕は声が大きく、歌うときも大きかった周りは何も言わず、よく委員長が言う「ちょっと男子真面目にやって!」なんて聞いたことがなかった
ある時、何度も合唱の練習をさせられた
この時、音楽の先生が「うーん上手く合わないねぇ」と言われ、何度も、何度も歌わされた、子供心に反抗心で歌わないでやれと口だけ開けた
そして先生は「きれいに合うようになったね!今日はこれで終わり!」とあっさり終わってしまった
僕はこの時、初めて大人に必要じゃないと言われた気がしてとても悲しくなり、音楽が嫌いだった
音楽の字を書くとき「音学」と書いてやるほど嫌いになった
芸術のくせに音程という正解があるじゃねぇかと毎回思ってた
今でもよく覚えている言葉が「”音が苦”じゃなくて”音楽”にしましょうね」と言われお前らが苦しめているんだろうがと何度も何度も心のなかでリフレインしていた
楽譜に書かれている音階も記号もわかるし用語もわかるが歌えなかった
こんな僕が音楽に触れなくてはいけないときがあった
それはアフタースクールのカラオケだ
クラスの男子全員が集まり歌う、あるとき一人が採点機能をつけた
そしてマイクを回しながらみんなで歌う
そして僕の番がくる、初めてのソロパートだった
初めて歌ったのは「どんなときも」だった
さて僕が未だに覚えてる点数が3つある、1つは9点、初めての化学の点数だ。2つ目は6058点、採点ミスで合格だったがギリギリ赤点になったときの点数だ。3つ目がこのカラオケの68だった
周りが80点台を出しているのに僕だけこの点数だったのだ
凄く哀しくなりドリンクバーを取りに部屋を出た
喉が乾いたからじゃない、心が乾いたんだ
そして何回も色んな歌を歌ったが70点台には届かず、門限になり帰った
悔しい気持ちのまま家に帰った初めて学校帰りに音楽を聴かなかった
4分33秒も聴きたくなかった周りの喧騒がせめてもの救いだった
ノイズを嗜む、そして帰ってバラエティを観てるとき美川憲一の物真似をしている芸能人がいた
この時に気付く、真似ればいいのだと
翌日学校帰りに一人でカラオケボックスを回る
当時はヒトカラができるところは少なく、最終的に定期範囲内だが駅から歩いて20分のジャンカラに行き着いた、4時間のプランを選ぶ2000円、当時のお小遣いの半分を払って練習した
当時はガンダムNEXTPLUSでよく聴いていて、頑張ればこの声と雰囲気なら出せると思ったからだ
最初は60点台で4回目にようやく71になった
2時間歌い続けようやく78点になった
嬉しかった、ようやくこれで人並みになれたと思った
そして残りの2時間もガンダムの曲を歌い続けた当時の僕は歌詞付きの歌はゲームで流れていたこの曲たちがすぐに出てきたからだ
翌日喉がガラガラになったのは言うまでもない
次のカラオケでようやく汚名挽回(Zガンダム)出来て楽しいまま帰れた
だから僕は未だに何度もリピートした曲しか歌えない
物真似でしか歌えない、自分がないがそれでいい
この自分がないが、きっと僕の好きな自分だったから